能登にこだわった酒を醸すことで、能登の豊かな未来を創造したい
数馬酒造株式会社
数馬 嘉一郎
明治二年創業。醤油製造業から始まり現在では酒造りを主軸としている。社長の数馬嘉一郎さんは、大学卒業後都内のベンチャー企業に勤め、入社2年後に地元能登へ戻り、24歳のころ業界最年少で数馬酒造株式会社代表取締役に就任。「心和らぐ清酒(さけ)造り、心華やぐ会社(いえ)造り、心豊かな能登(まち)造り」を理念に能登で活躍している。
能登にこだわって醸した酒で、能登の持続可能な未来を作る
「ただ、能登に貢献したい。」そういった想いで醸す数馬酒造の酒は、どこまでも能登にこだわっている。能登の米に能登の水。能登の自然の恵みで酒を造ることで、世界農業遺産にも認定された能登の田園風景や文化を守り、次世代につなげることができる。能登全体を醸し、持続可能な未来を作っていくことが、地元企業のあるべき姿だと数馬社長は考える。
地元企業・団体を巻き込んでの活動は、能登全体を醸すことにつながる
耕作放棄地を地主さんからお借りして、開墾し、水田に復活させて、そこでお米を育て、お酒を醸す。これは2014年から数馬酒造さんが地元の米農家である株式会社ゆめうららさんと始めた活動だ。お酒が飲まれれば飲まれるほど、能登の耕作放棄地が減って行く。2017年には、学生団体、地元企業、地域団体、たくさんの協力を得て東京ドーム4個分の耕作放棄地の解消に成功している。サカツコーポレーションもこの活動のすべてのプロセスを支援している。そうしてできた酒、「竹葉 能登純米」を数馬酒造さんの想いを乗せてお客様の元に届けることが、サカツの使命だ。
作る手と売る手が顔と顔を合わせる、その瞬間に生まれる信頼。
サカツコーポレーションの牧野社長とは、共通の知り合いを通じて出会い、能登まで来てくれたんです。その時に、能登を案内させてもらって、能登の耕作放棄地を減らす活動について話したら、ぜひ一緒に活動に取り組みたいと言っていただけて。それからは、例年社員の皆さんを引き連れて能登まで来ていただいて開墾・田植え・稲刈りから酒造りまでを手伝っていただいてます。普段ラベル貼ったりしているおばちゃんたちって、どこで誰が商品を売っているのか把握していないことがほとんどなんですが、実際に営業担当の人がいらっしゃって「アッこの方が売られているんだな。」と分かったうえでラベルを貼ると、気持ちの入り方が違ってくると思いますし、販売してくださっているサカツさんのような卸業者と、うちのようなメーカー会社の関係性として、これがあるべき姿なのかなと思います。
(数馬酒造株式会社・数馬嘉一郎社長)