中埜酒造株式会社

古くから酒造りが盛んな知多半島半田市に位置する酒蔵。その歴史は古く、江戸時代に創業し、誕生したのが「國盛」。
「国の繁栄を願い、それとともに我が酒の盛んなること」。そういった想いを込められて造られたこの酒は、現在でも中埜酒造のメイン商品として人々に楽しまれている。そのほか、限定色の強い「半田郷」や、海外向けに造られた高級酒「我逢人」など、ターゲットやニーズ別にすみ分けたブランド展開をしている。

お酒を通じて豊かな食文化の醸成に貢献したい

長い歴史の中で培った伝統的な匠の技で高品質なお酒を造ることはもちろん、最新技術を組み合わせて新たな日本酒を提供し、日本の多様化する食文化に貢献していきたいと考えているそうだ。
「酒造りは手作業でなければならない」といった一般的な認識を覆し、國盛蔵では他社に先んじて最新設備を取り入れた。品温や湿度の調整・管理、多様な作業を最新鋭の設備で実現し、伝統の技や人の五感が重要視される工程を集中して行うことで、安定した高品質のお酒を提供できるようになった。

古い伝統を大切にしつつ、新しいニーズにも目を向ける

古い歴史を持つ酒蔵だが、時代のニーズに先んじた商品開発にも励んでいる。
今でこそ酒蔵が梅酒やリキュールを作ることは珍しくはないが、中埜酒造では早い段階から着手してきたそうだ。梅の自家農園を所有し、自家製梅で作った梅酒のラインナップは豊富。
また、甘酒の販売も15年ほど前から着手し当時は苦戦していたが、少しずつ間口を広げて今のトレンドの波に乗れたという経緯がある。國盛で長年培ってきた発酵醸造技術を活かして、米と麹のみで作られた無添加の甘酒は、伝統を大切にしてきた中埜酒造だからこそ出せるクオリティだ。

 

同じ愛知の企業として、地場の酒文化を支えていきたい

お酒の業界は古い体質が残っていて、人と人の付き合いでお酒の取り扱い量が左右される業界。古い方がずっといるような企業だと、中々新しい風を吹かせることが難しいですが、サカツさんは若い人が多いので新しいものにも敏感に反応してもらえます。私たちの発信力が弱い部分については若い方のパワーで助けてもらっています。もちろん若いだけでなく、歴史のあるしっかりした会社なので信頼もしています。
サカツさんとは「契梅酒」や「ももkyun」などの商品開発も共同で行っているし、同じ愛知の企業として、これからも地場の酒文化を盛り上げていきたいですね。
(中埜酒造株式会社・営業本部 久保さん)